酒蔵取材レポートvol-4-①:RiceWine_日本酒界のAppleを目指す、HINEMOSが誕生するまで

RiceWineは2018年に設立された、歴史の長い日本酒業界において珍しいベンチャー企業です。
日本酒産業に機会を見出した理由やきっかけについて、代表取締役である酒井様にお話をお伺いしました。
日本酒業界にありながら日本酒造りのイメージを刷新していく、ベンチャー蔵元の起業ストーリーをご紹介いたします。
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起業に際しては、色々と事業領域を考えはしましたが、かなり直感的に日本酒で起業する事を考えました。
今思い返すと、むしろ日本酒以外には選択肢はなかったかもしれません。
ビジネスとして成功するためには、海外展開は避けて通れない道です。
成功する事を考えた時に、参入すべき事業領域が満たすべき要素は明確で、市場自体が成長するかどうかは重要な要素です。
次に、世界で勝つことを考えると、日本で作ることや日本人であることに優位性が出るかどうか、
そして海外の人にも良さが伝わるサービスかどうかは重要な要素でした。
これらの要件を満たすサービスを考えると、日本酒以外に選択肢はなかったです。

出典:株式会社RiceWine
加えて、ITテクノロジー自体の優劣が差別化要因になる領域以外のサービスを作りたいと思いました。
テクノロジーが差別化要因になる事業は、設備投資や初期の資金投下がそのまま差別化要因となりがちです。
そういう類のサービスではなく、自身のイメージをもっと直接的に形にできて、それを市場に問えるサービスを手掛けたかったですね。
実際日本酒業界に身を置いてみて、非常に事業機会の大きさを感じています。
日本酒業界は確かに、資金の確保の難しさや業界の伝統など、若年層には入りづらい印象が強い業界です。
一方で、ITやマーケティングの活用がこれからの世界でもあり、ビジネス系の経験を持つキャリアパーソンにとっては、過去の経験が武器となる業界でもあります。
また、今後拡大するであろう日本酒の海外市場規模も考えると、まさにブルーオーシャンだと思っています。

出典:株式会社RiceWine
競争環境面でも、新規参入のメリットを感じました。
日本酒業界では鑑評会で評価されるお酒造りが重視される傾向にあり、比較的お酒の造り方が均質化されている状態が継続しています。
例えば、甘いお酒は鑑評会ではほとんど評価されません。
一方で、僕も含めて甘党やアルコールがあまり得意でない人、あるいは女性はきっと好きだろうし、
適切なプレゼンテーションがあれば評価される機会はあると思います。

出典:株式会社RiceWine
しがらみのなさは、流通チャネルの構築を考える上でもプラスだと思いました。
伝統的な酒販店様とのお付き合いがない一方で、どういった形式でお酒を展開するか、値段をいくらに設定するかなど、
プロダクトを展開するうえで最適なチャネルと価格設定を戦略的に考える事が出来るメリットを感じています。
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