酒蔵取材レポートvol-5-②:越銘醸_オープンなマインドで、手造りにこだわる酒造り。 | shugo-sake.media

酒蔵取材レポートvol-5-②:越銘醸_オープンなマインドで、手造りにこだわる酒造り。

越銘醸は長岡市栃尾で、享保年間に創業した山家屋と、弘化2年創業の山城屋が昭和9年に合併して現在に至る、歴史のある蔵です。
質にこだわるからこその手造り。作りたいお酒のコンセプトを明確に持ち、

そのお酒のイメージをアップデートし続ける事で世間に受け入れられる美味しい酒を造り続けている秘訣を、蔵元と造り手にお伺いしました。
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お酒の楽しみ方も、酒にあわせて考えればいい、と、おおらかな考えを持つ蔵元です。

色々な人の、様々なニーズにあわせてお酒を醸造し、色々な楽しみ方を知っている歴史のある蔵だからこそのおおらかさを感じました。

越銘醸社長の小林幸久さん


もともと越銘醸は、山家屋と山城屋が合併してできた蔵元です。酒造りも両蔵のブランドを活かしていて、それぞれ異なる消費者の嗜好にあわせて生産しています。

例えば山家屋時代から引き継いだ越の川は、飲み疲れない所謂古き良き日本酒的な味わいが特徴で、地元で消費されることを想定して醸造されたお酒です。

そして壱醸は新潟県内での流通向け、山城屋は県外の消費者向けと、想定されるニーズの違いに対して、別々のコンセプトを軸としたお酒を提案しています。

現在注力している山城屋シリーズは、近年に大幅リニューアルをしたお酒です。造り手たちが、酒飲みの一人として自分が食事と一緒に楽しみたいお酒を真剣に突き詰めたらどうなるか、
を体現したお酒です。

その味わいはただ辛いだけではなく、食事と共に楽しむことで米の香りがしっかり立ち、後味はべたつかず食事の次の一口を邪魔しないまさに食中酒。

精米歩合によって3つのラインナップがあるので、食事やソースの繊細さや、ボリュームとも併せて楽しむことが出来そうです。

山城屋の一級酒である「山城屋ファーストクラス」。バナナに似たコクを感じる日本酒です。

別の特徴を持ったお酒として、越の鶴 寒造り 無濾過原酒は、山城屋とは異なり素朴さと、新潟のお酒の第一印象とは違うしっかりした味わいが魅力的なお酒です。

造り手によると、濃度が高いのでロックで飲んでもおいしいし、寝かせて楽しむといった飲み方もおススメとの事。

冷温でじっくり熟成させることで、雑味が徐々に落ちてきて角が取れたまろやかな味わいへと変化していく様を楽しめるお酒だそうです。

越の鶴の隠れた銘酒「寒造り 越の鶴」酒通好みの辛口なできたて新酒

保存が悪く、所謂ひねたお酒さえも楽しみ方があるとのこと。蔵元がお勧めする、ひねた酒の楽しみ方は「燗ロック」。

燗酒にしてひね臭を飛ばしてから、ロックにして一気に冷やした上でレモンやライムなどを添えて楽しむ飲み方。

蔵元によると、若いころはお酒と同じだけの水を飲め、と杜氏たちに言われたらしいですが、この飲み方をするとひね香も飛んで水も飲めるから一石二鳥、と笑ってお話しされていました。

 

 

越銘醸に飾られている商標

酒の種類によっては、向き・不向きはあるかもしれないけれども、おいしい様に飲んでもらうまでが酒造り、と語る造り手の笑顔が印象的な訪問でした。

越の鶴商品ページ(https://www.koshimeijo.jp/?page_id=17)

 

【参考】

越銘醸ホームページ

 


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