酒蔵取材レポートvol-5-①:越銘醸_オープンなマインドで、手造りにこだわる酒造り。 | shugo-sake.media

酒蔵取材レポートvol-5-①:越銘醸_オープンなマインドで、手造りにこだわる酒造り。

 

越銘醸は長岡市栃尾で、享保年間に創業した山家屋と、弘化2年創業の山城屋が昭和9年に合併して現在に至る、歴史のある蔵です。
6月に当蔵とSAKE CABINETを虎ノ門でコラボさせて頂いたことから、今回のご紹介に繋がりました。

「旅するマーケット」でSAKE CABINETと越銘醸が虎ノ門でコラボしました

出典:SAKE PROJECT

質にこだわるからこその手造り。作りたいお酒のコンセプトを明確に持ち、
そのお酒のイメージをアップデートし続ける事で世間に受け入れられる美味しい酒を造り続けている秘訣を、蔵元と造り手にお伺いしました。

新潟県長岡市の栃尾にある越銘醸

出典:SAKE PROJECT



お話をお伺いして感じたのは、手造りにこだわる姿勢でした。
自らがイメージしたお酒を、責任をもって形にする事が出来る最良の手段が手造りだからこそ、手造りにこだわる。
そんな酒造りに対する想いを持った蔵元です。

その意思は日本酒造りの一番最初の工程である精米も外部業者に委託せずに自社で実施し、
酒造りのプロセス全てを内製化する姿勢にも表れています。そしてそれぞれの工程を丁寧に、感性を働かせながら進めていく。
当蔵で最も精米歩合が高い壱醸21に至っては、1週間を精米作業に費やすそうです。

越銘醸ではお酒の原料となる米造りの取り組みも近年開始しました。
「ドメーヌ コシノツル」は山間の棚田で米造りから取り組み、原料の自社栽培にこだわって作ったお酒。
日本酒もドメーヌやテロワールなど、“地の良さ”に注目する動きも脚光を浴びつつありますが、ドメーヌという形から入るのではなく、
自らがイメージしたお酒を造る一つの手法として原料を求めた際に、行き着いた造り方がドメーヌ化だったのだろうと感じました。

越銘醸が米作りから酒造りまで一貫して行って作られた日本酒

出典:越銘醸株式会社


ストイックに手造りにこだわる当蔵ですが、同時に挑戦を楽しむ雰囲気も感じられる蔵です。
前出の壱醸21という商品は、新潟県内流通向けのお酒で、精米歩合21%と高精米歩合が特徴の一つです。
何でこのお酒を造ったのかをお伺いしたところ、造り手は茶目っ気たっぷりに笑いながら「他の蔵が精米歩合23%のお酒を造っていたので、
同じコンセプトで当蔵なりに美味い酒が造れるかと思って、23%をちょっと上回る21%を作ってみました」と仰ってました。

越銘醸が醸す穏やかな吟醸香、米の旨味を生かしたやや濃淳な日本酒「壱醸」

出典:SAKE PROJECT

手造りである事のメリットの一つに、機動性の高さもあるのでしょう。越銘醸では造り手が、まるで音楽家が即興曲を造るようにフレキシブルな酒造りを行う機動性も持っています。
例えば今年試験的に醸造した甘酒は、作り手の発想で、低温で蔵つきの乳酸菌を活かして熟成させた甘酒。米の甘さが強烈に目立つ一般的な甘酒とは違い、
しっかりとした酸味が特徴で飲み疲れない味が特徴です。辛口の酒好きも好きになる味わいに仕上がっていました。音楽家の様にお酒を造る蔵、そんな印象を持ちました。

出典:SAKE PROJECT

   

 

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編集部おすすめのお酒 山城屋 純米大吟醸 越淡麗

淡麗な飲み口でありながら、丸みを感じられる味わいと香りがしっかり感じられるバランスの良いお酒。抜栓直後は若干の炭酸味も感じられるお酒ですが、抜栓後も冷温で管理してゆっくり楽しんでもらいたいお酒です。蔵元によると熟成にも向いているとの事。よろしければ是非SAKE CABINETとお楽しみください。

 

 


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