なかなか聞けないお酒の基本⑥:酒の温度と読み方の違い | shugo-sake.media

なかなか聞けないお酒の基本⑥:酒の温度と読み方の違い

 ワインであればホットワインを除き基本的には少し低めの常温から冷えた状態で楽しむことが一般的ですが、日本酒の場合には「冷や」だけでなく「熱燗」などとより幅広い温度帯で楽しむことができるのも魅力の1つです。温度によっては全く違った味わいになることもあり、楽しみ方の幅も広い事が特徴です。今日はそれら温度帯によって異なるお酒の呼び方についてご紹介したいと思います。

 また、「冷や」「熱燗」と一概に言いがちですが、実は温度によって10段階も呼び名があるのはご存知でしたか?

 まず、55度前後で飲むことを「飛切燗(とびきりかん)」、50度前後は「熱燗」と言います。温度を上げることで、香りが立ち、またアルコール感を強く感じる様になるのが特徴です。また、45度前後は「上燗(じょうかん)」、40度前後は「ぬる燗」、35度前後は「人肌燗(ひとはだかん)」、30度前後は「日向燗(ひなたかん)」と、温めるお酒の温度によって更に細かく分けられます。お燗をする場合には、一般的には温度が上がるほどお酒の酸味は抑えられ、その分甘みを感じやすくなると言われており、しっかりした酸味を持つお酒や、辛口の本醸造などが向いていると言われることが多いです。

 そして、20~25度前後は「冷や」、15度前後は「涼冷え(すずひえ)」と呼ばれています。これは吟醸酒、大吟醸酒、純米酒などが適していると言われている飲み方で、甘辛度や酸度によって最も香りや味が引き立つ適温が変わると言われています。

 それよりさらに温度を下げたのが、10度前後で飲む「花冷え(はなひえ)」、5度前後の「雪冷え(ゆきひえ)」です。飲んだ際に冷たさを感じられる冷え感で、お酒のシャープさが引き立ちますので一般的には生酒や原酒など独特の香り・味わいが強いお酒や、吟醸酒などが適しているとされています。

Japanese sake

 様々な温度帯と向いていると言われているお酒の種類がありますが、お酒を楽しむ観点からは誰でも好きなお酒を好きな温度帯で飲むこともまた正しい飲み方であるとも言えます。蔵元やお酒好きの方の中には、吟醸酒であってもお燗にして楽しむ方もいらっしゃると聞きますし、キリっと冷えた辛口本醸造が好きという方も多くいらっしゃるかと思います。このように日本酒はワインやビールなどの他のアルコールと比べて、幅広い温度帯で楽しむことができ、同じお酒でも飲む温度によっては全く違う味わいに感じるのも特徴です。

 舌の感覚は人それぞれ異なるものです。先述した特徴はあくまでも参考ですので、好みの温度帯や飲み方を見つけてみるのも面白みがあるのではないでしょうか。

 


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